【怖い話】コックリさん

短編の怖い話



高校2年生の亜美は、夏休みのある日、家に4人の親友を招待した。退屈を紛らわすために、彼女はコックリさんを提案した。友人たちは驚きつつも、興味津々で承諾。物置を利用してプレイすることにした。

物置の中はゴミや古い家具でいっぱいだったが、掃除しながら、亜美は古い日記帳を見つけた。その日記帳は、彼女の先祖と思われる女性の手によるものだった。日記帳の中には、霊との交流や約束の詳細が記されていたが、亜美はそれを隠し、友人たちには見せなかった。

ゲームが始まると、最初は当たり障りのない質問ばかりだった。しかし、ある友人が「ここに100年前にいた者はいるか?」と質問すると、コインは激しく動き、「私はここにいる」と答えた。続く質問はどれも亜美たちに直接関わる怖い答えばかりだった。

コックリさんが終わると、怖さのあまり、亜美は日記帳を友人たちに見せた。その中には、コックリさんを通して交流していた霊が、突然消えたこと、そしてその霊を再び呼び覚ますための方法が記されていた。

翌日、亜美たちの間で不可解な出来事が始まった。一人の友人は、自分の家の鏡で、白い着物を着た女性の姿を見たと言った。別の友人は、夜中に耳元で囁かれる声を聞いたと言った。それは「約束を果たして」という言葉だった。

亜美は霊と対話するため、再び物置でコックリさんをすることを決意。霊は亜美の先祖が果たせなかった約束を、亜美に果たして欲しいと願った。約束とは、霊を安らかに送り出す儀式だった。

亜美たちは夜の神社で儀式を行った。その後、不可解な出来事は終息した。そして、亜美の家の物置にあった日記帳は、どこかへと消えてしまった。



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