【怖い話】絵画の中の家族

短編の怖い話



この物語は、ある画家が残した不気味な家族の肖像画から始まる。その絵は不思議な力を持っており、手に入れた者に次々と不幸が訪れるという。肖像画はある古い家族のもので、その家族の表情が見る者によって次第に変わるという。

絵画は、最初に若い美術愛好家の手に渡った。彼はその古風で神秘的な雰囲気に魅了されて購入したが、すぐに奇妙な現象に悩まされ始める。夜中に絵画の前に立つと、家族の表情が嫌な笑みを浮かべたり、目が動いているように見えたりするのだ。

やがて、美術愛好家の身の回りで不幸が起こり始める。親しい友人が怪我をしたり、自身の健康が崩れたりする。しかし、彼は絵画とこれらの出来事の関連を認めようとはしなかった。

美術愛好家が謎の事故で亡くなった後、絵画はオークションにかけられ、新たな所有者のもとへと渡る。この新しい所有者もまた、不可解な現象に見舞われる。特に、肖像画の中の子供の表情が次第に邪悪に変わっていくことに気付き、恐怖を覚える。

肖像画の呪いに関する噂が広まる中、一人の専門家がこの絵画の謎に迫ろうとする。彼は、絵の中の家族が生前、奇妙な宗教的儀式に関わっていたことを突き止める。そして、その儀式が絵画に呪いを宿している可能性があると推測する。

専門家は、絵画を調査するために肖像画の前に立つ。すると、絵の中の家族の表情が激しく変化し始め、彼の周囲で奇怪な現象が起こる。家族の目が彼をじっと見つめ、さらには絵から手を伸ばしてくるような錯覚に襲われる。

専門家は呪いを解くために奔走するが、絵画の力は日に日に増していく。彼自身もまた、恐ろしい事故に巻き込まれ、肖像画に取り憑かれた家族に命を奪われる。

最終的に、肖像画は謎のままどこかへと消えていった。しかしその後も、不幸な出来事と絵画の噂は尽きることがなく、絵画の呪いは未だに囁かれ続けている。ある者は、その肖像画がまるで次の犠牲者を待ち受けているかのようだと語るのだった。



短編の怖い話

ABOUTこの記事をかいた人

怖い話.com

怖い話が好きでブログ更新してます。 オカルト、怖い話、ホラーのジャンルが好きな方にオススメのブログです。