【怖い話】見えない何か

実話の怖い話



これは、わたくしが大学生の頃に体験した話です。
ある日大学から駅行きのバスに乗るために近くのバス停で16時頃着のバスを待っていた。が、一向に来る気配がない。
予定到着時刻より、もう10分以上過ぎている。
「もう一つ二つ先の停留所まで歩いたほうがいいだろうか。それとも馴染みの喫茶店でも行ってみようかな。」そう思って去ろうとした時、目の前のマンションの一室から若い女性と物件の案内役?担当者?のスーツの男性が出て来た。
女性は何だか期待に胸躍らせている様子に見てくれとれた。
「ああ、きっとあの娘はどこからか出てきた人で、独り暮らしを始める部屋探しをているのかなぁ。」そう思った。ドアを閉めて二人が帰っていく。
ふと「自分も入学前は期待と不安があったなぁ。」と思うと何だか見とれてしまっていた。
そして彼らから視線を外してバスが来ていないか右を確認して行こうとしたら視界の隅に違和感があった。
それはさっきのマンション。ふとそちらを見ると「ん?、あれ?ドアが開いてる?」さっき例の二人組が出て来たあとに男性が施錠したはずドアが開いてる。
「あれ?開いてるなぁ。」と思った時、独りでにドアがスーとゆっくり閉まっていく。
「えぇ?風かな?」でもその時風なんて吹いてやしない。
その光景をじっと見ていると中間あたりでピタリと止まった。
「あれ?あんな位置でとまるもんかなぁ?」と思ったら一気に「バタンッ!」と閉まった。
その時、まるで見えない何かがこちらに気付いて猛スピードで追(せま)って来ている気がしてとっさに走って逃げて馴染みの喫茶店に逃げこんだ。
わたくし「ハァハァ、いやぁ参った。」マスター「どうしたの血相変えて?」とさっきの出来事を話すと。
マスター「なるほどね。」わたくし「何かしってるんですか?」そう聞くと、マスター「あそこはね、昔住んでいた女が赤ん坊を亡くしね、気がおかしくなったのか、毎日(うちの赤ん坊を返して下さい)と昼夜関係なく部屋をかたっぱしから訪ね歩いたあげく、ある日自殺したんだよ。」そう教えてくれた。
アレはその母親だったのか?それとも別のものだったか、それは見える人ではないので分からない。
だがとても奇妙で不思議な体験だった。

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