長編の怖い話です。
一つのお話が長い作品を紹介しております。
長編では、怖い話をじっくりと読みたい人にオススメのカテゴリーになっております。
【怖い話】ラプンツェルの塔
私の地元には“ラプンツェルの塔”という名の心霊スポットがある。 廃マンションで、何度、工事をしてもその度に工事を行う作業員の間で事故が起こり、いつしかその場所は放置されるようになった。 なんでも、夜中になると、長い黒髪が…
実話・短編・AI怪談など怖い話まとめブログ
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私の地元には“ラプンツェルの塔”という名の心霊スポットがある。 廃マンションで、何度、工事をしてもその度に工事を行う作業員の間で事故が起こり、いつしかその場所は放置されるようになった。 なんでも、夜中になると、長い黒髪が…
僕が子供の頃に病院に入院していた時に出会った、不思議な友人の話をしますね。 あ、“僕”って一人称だけど、女です。 漫画やアニメとか好きなんで、いるじゃないですか、一人称が僕とか俺とかの女の子のキャラって。そういう格好いい…
大学三回生の夏だった。 早々にその年の大学における全講義不受講を決めてしまった俺は、バイトのない日には暇を持て余していた。特に意味もなく広辞苑を一ページ目から半分くらいまで読破してしまったほどだ。全部をやりとげない…
大学二回生の夏だった。俺は凶悪な日差しが照りつける中を歩いて学食に向かっていた。 アスファルトが靴の裏に張り付くような感じがする。いくつかのグループが入口のあたりにたむろしているのを横目で見ながらふと立ち止まる。 蝉…
大学1回生の秋だった。 その頃の僕は以前から自分にあった霊感が、じわじわと染み出すようにその領域を広げていく感覚を半ば畏れ、また半ばでは身の震えるような妖しい快感を覚えていた。 霊感はより強いそれに触れることで、まるで共…
その噂をはじめに聞いたのは、ネット上だったと思う。 地元系のフォーラムに出入りしていると、虚々実々の噂話をたくさん頭に叩きこまれる。どれもこれもくだらない。 その中に埋もれて、「黒い手」の噂はあった。 黒い手に出会えたら…
師匠から聞いた話だ。 大学二回生の春だった。 休日の昼間に僕と加奈子さんはとある集会所に来ていた。平屋のさほど大きくない建物だ。 バイト先の調査事務所の所長から話を聞きにいくように指示されただけで、なんの準備もなしに渡…
大学四回生の冬だった。俺は仲間三人と少し気の早い卒業旅行をした。 交代しながら車を運転し、北陸まわりで関東へと入った。宿の手配もない行き当たりばったりの旅で、ビジネスホテルに泊まれれば良い方。どこも満室で、しかたなく…
聞いた話であって、体験はしてないから想像で多少膨らんでるところとかあるけど堪忍してくり 新宿ゴールデン街っていう、まあ飲んだくれしかいない場所があるんだけど 俺はそこの、とある店の常連で。いつも通り平日の深夜2時位に訪ね…
大学四回生の冬だった。 そのころの俺は、卒業に要する単位が全く足りないために早々と留年が決まっており、就職活動もひと段落してまったりしている同級生たちと同じように、悠々とした日々を送っていた。 とは言っても、それは外面上…
匂いの記憶というものは不思議なものだ。 すっかり忘れていた過去が、ふとした時に嗅いだ懐かしい匂いにいざなわれて、鮮やかに蘇ることがある。 例えば幼いころ、僕の家の近所には大きな工場があり、そのそばを通る時に嗅いだなんとも…
大学二年の夏だった。 オカルト道の師匠であるところの加奈子さんが、人からもらったという大量のそうめんを処分しようと、「第一回大そうめん祭り」と称して僕を呼びつけた。 痛むようなものでもないし、そんなに焦って食べなくてもい…