【怖い話】心の欠けた部屋
新しく一人暮らしを始めることになった瑞穂は、築30年の古いマンションを見つけた。一カ月の賃料が異常に安かったので、学生の彼女にはうってつけの物件だった。引っ越しの日、大家さんから「この部屋、瑞穂さんが入る前、心理的瑕疵物…
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新しく一人暮らしを始めることになった瑞穂は、築30年の古いマンションを見つけた。一カ月の賃料が異常に安かったので、学生の彼女にはうってつけの物件だった。引っ越しの日、大家さんから「この部屋、瑞穂さんが入る前、心理的瑕疵物…
彩は大学入学を機に一人暮らしを始めた。アパートは古めの木造で、賃料は安く、彩にとってはちょうど良い場所だった。しかし、引っ越してから夜のある特定の時間帯に金縛りにあうようになった。彩は初めはストレスか疲れのせいだと思って…
病院の深い部分に、ほとんどの職員が足を踏み入れることのない部屋があった。それは「霊安室」と呼ばれる部屋で、一説には亡くなった患者たちの魂を安らげるための部屋だと言われていた。しかし、この部屋には闇の裏側に隠された秘密があ…
田村は都市伝説好きの大学生だった。ある日、友人たちと「Iトンネル」の噂を話題にした。トンネル内で事故が多発し、夜になると泣き声や足音が聞こえるという噂が立っていた。 「行ってみるか?」ということになり、田村たちは夜のトン…
都会から遠く離れた場所に、I村という忘れられた村があった。この村はかつては栄えていたが、ある事件を境に人々は去り、今は無人の廃村となっている。村の名前の由来は、夜な夜な犬の遠吠えのような声が聞こえることから名付けられたと…
幼い頃、私たちはよく祖父の家で夏休みを過ごしていた。祖父の家は古い木造の大きな家で、裏庭には大きな蔵があった。その蔵は年月の経過とともに老朽化してきており、中に入ることは禁止されていた。 ある日、私たち兄弟は退屈しのぎに…
山の中腹に立つ古びた廃屋の噂を知らない人は町にいなかった。何十年も前に、一家が住んでいたが、一家全員が行方不明になった夜のことを今でも住民は語り継ぐ。彼らが消えた夜、突如として廃屋の窓から青白い光が放たれ、高い悲鳴が山を…
新たに独立した若い男、健二は、都内の古びた団地に新居を構えた。家賃が安かったために選んだこの団地、しかし、周囲の住民からは「四階には絶対に行くな」と忠告された。団地には四階が存在していなかった。エレベーターにも「4」のボ…
田舎の小さな村に、古びた神社があった。都会で働く梓は、幼少期を過ごしたこの村に帰省することになり、子供の頃の友達、勇輝と久しぶりの再会を果たした。 「梓、覚えてる?あの古神社でよく遊んだよね?」勇輝は言った。 梓は微笑ん…
太一は大学の友人から、試験の参考資料が入ったUSBメモリを借りた。彼の友人・翔太は、そのUSBメモリには非常に重要なデータも入っているから、絶対に紛失しないようにと念を押した。 太一は資料を使って勉強を終え、USBメモリ…
春になると、各家庭に緑色の四つ葉のクローバーを模した可愛らしい手紙が届く村があった。この手紙は「よつばの手紙」として村中で知られていた。 よつばの手紙の内容は毎回異なるが、それを受け取った人にとって大切なメッセージが記さ…
昔々、田舎の小さな村にある家に、ある日突然、未知の差出人からの手紙が届いた。届けられたのは優しく、ちょっと天然な妹・ミユキの元だった。 手紙には、「ミユキさんへ、あの日の約束を覚えていますか?来週の金曜日、月見の丘でお待…