【怖い話】葬式
大学2回生の初秋。 サークルの先輩と二人でコンビニに食料を買いに行った、その帰り道。 住宅街の大通りから脇に入る狭い道があり、その手前に差し掛かった時に、軽い耳鳴りに襲われた。 その直後、目の前の道路の上にぼんやりとし…
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大学2回生の初秋。 サークルの先輩と二人でコンビニに食料を買いに行った、その帰り道。 住宅街の大通りから脇に入る狭い道があり、その手前に差し掛かった時に、軽い耳鳴りに襲われた。 その直後、目の前の道路の上にぼんやりとし…
先日、ある店に入ろうとしたときに自動ドアが開かないということがあった。 さっき出たばかりのドアなのに、戻ろうとすると反応がない。 苦笑して別のドアから回り込んで入った。こういうときはえてして別の目撃者がいない。 あ…
大学三回生の夏だった。 早々にその年の大学における全講義不受講を決めてしまった俺は、バイトのない日には暇を持て余していた。特に意味もなく広辞苑を一ページ目から半分くらいまで読破してしまったほどだ。全部をやりとげない…
大学2回生の春だったと思う。 俺の通っていた大学には大小数十のサークルの部室が入っている3階建てのサークル棟があった。 ここでは学生による、ある程度の自治権が守られ、24時間開放という夢のような空間があった。 24時間と…
大学二回生の夏だった。俺は凶悪な日差しが照りつける中を歩いて学食に向かっていた。 アスファルトが靴の裏に張り付くような感じがする。いくつかのグループが入口のあたりにたむろしているのを横目で見ながらふと立ち止まる。 蝉…
大学1回生の秋だった。 その頃の僕は以前から自分にあった霊感が、じわじわと染み出すようにその領域を広げていく感覚を半ば畏れ、また半ばでは身の震えるような妖しい快感を覚えていた。 霊感はより強いそれに触れることで、まるで共…
その噂をはじめに聞いたのは、ネット上だったと思う。 地元系のフォーラムに出入りしていると、虚々実々の噂話をたくさん頭に叩きこまれる。どれもこれもくだらない。 その中に埋もれて、「黒い手」の噂はあった。 黒い手に出会えたら…
これは俺の体験の中でもっとも恐ろしかった話だ。 大学1年の秋頃、俺のオカルト道の師匠はスランプに陥っていた。 やる気がないというか、勘が冴えないというか。 俺が「心霊スポットでも連れて行ってくださいよ~」と言っても上…
師匠から聞いた話だ。 大学二回生の春だった。 休日の昼間に僕と加奈子さんはとある集会所に来ていた。平屋のさほど大きくない建物だ。 バイト先の調査事務所の所長から話を聞きにいくように指示されただけで、なんの準備もなしに渡…
大学四回生の冬だった。俺は仲間三人と少し気の早い卒業旅行をした。 交代しながら車を運転し、北陸まわりで関東へと入った。宿の手配もない行き当たりばったりの旅で、ビジネスホテルに泊まれれば良い方。どこも満室で、しかたなく…
暑い。 我慢ができなくなり、上着を脱いで腰に結んだ。 一息ついて山道を振り返る。 林道が何度も折れ曲がりながら山裾へ伸びている。下の方にさっき降りたバス停が見えるかと思ったけれど、背の高いスギ林に隠されてしまっていた…
他人に話して怖いか怖くないか正直わからないが ここ最近体験した、少し怖くて不可解な話をさせて欲しい。 少し長くなるので、時間がある人は読んで欲しい。 俺はマッサージ、その中でもタイ古式マッサージが好きで 疲れが溜まったり…