【怖い話】貯水池
大学1回生の秋だった。 その頃の僕は以前から自分にあった霊感が、じわじわと染み出すようにその領域を広げていく感覚を半ば畏れ、また半ばでは身の震えるような妖しい快感を覚えていた。 霊感はより強いそれに触れることで、まるで共…
実話・短編・AI怪談など怖い話まとめブログ
大学1回生の秋だった。 その頃の僕は以前から自分にあった霊感が、じわじわと染み出すようにその領域を広げていく感覚を半ば畏れ、また半ばでは身の震えるような妖しい快感を覚えていた。 霊感はより強いそれに触れることで、まるで共…
今まさに起きた話なんだけど丁度今仕事帰りに出会い系アプリいじってた。 同僚や友達がこのアプリをきっかけに結婚したり付き合ったりしてたから自分にもいい話があればと思って始めたんだ。 システム知ってる人はここ読み飛ばしてくれ…
いとこのお姉さんから聞いた話。 お姉さんには2つ離れた弟がいた。 その弟が幼い頃、母のお腹にすがって不思議なことを言った。 「おかーさんのお腹の中に妹がいる!」 どうせ子どもの嘘だろう、そう思っているとしばらくして母の妊…
大学四回生の冬だった。 そのころの俺は、卒業に要する単位が全く足りないために早々と留年が決まっており、就職活動もひと段落してまったりしている同級生たちと同じように、悠々とした日々を送っていた。 とは言っても、それは外面上…
Y君は関西の某大手製薬企業に勤めている。 しかし仕事柄、中々女性と出会えず、彼女がいないのが悩みであった。 そんな彼に、友人が彼の悩みを聞いて、 やはり同じような悩みを持つ看護婦さん達との合コンの段取りを付けてくれること…
会社の同僚が亡くなった。 フリークライミングが趣味のKという奴で、俺とすごく仲がよくて、家族ぐるみ(俺の方は独身だが)での付き合いがあった。 Kのフリークライミングへの入れ込み方は本格的で、休みがあればあっちの山、こっち…
俺にはオカルト道の師匠がいるのだが、やはり彼なりの霊の捉え方があってしばしば「霊とはこういうもの」と講釈をしてくれた。 師匠曰く、ほとんどの霊体は自分が死んでいることをよくわかっていない。 事故現場などにとどまって未だに…
大学二回生の春だった。 その日は土曜の朝から友人の家に集まり、学生らしく麻雀を打っていた。 最初は調子の良かった俺も、ノーマークだった男に国士無双の直撃を受けたあたりから雲行きが怪しくなり、半チャンを重ねるたびにズブズブ…
私が生まれる前の話なので、直接見聞きしたことではなく、その点 では私の想像で補ってしまう分もあることを先に申しておきます。 それから地名、人名等は仮名としました。 もったいぶった始め方ですが、この話の終わりには家の戸口に…
俺、薬の匂いを漂わせた謎の隣人の話を聞いたことある。 詳しく書いたほうがいいかな? じゃあ、お言葉に甘えて。 どっかで聞いた話だから、かなり変になったら、スマソ。 ある男がとあるマンションに入った。その男はそのマンション…
漏れにはちょっと変な趣味があった。 その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出てそこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察すること。 いつもとは違う、静まり返った街を観察するのが楽しい。 遠くに見えるおおきな給水タンク…
大学時代、バイト代を貯めては、地方の廃墟に遠征したり、野宿したりしてた。 元々興味こそあれ、仕切るのはほとんどがその友達。 面倒だったり、金の都合がつかない時は断ってたんだが、 2回生の秋ごろ、どうしても行きたい廃屋があ…